賃貸物件の内見で何をチェックする?持ち物や時間帯ごとの違いについて解説
賃貸物件の内見では、事前に準備を整え、重要な確認ポイントを押さえることが大切です。
持ち物を準備することで物件の特徴を正確に把握し、後から比較しやすくなります。
また、内見する時間帯によって日当たりや周辺環境の印象が変わるため、時間の選び方も重要です。
この記事では、内見時に持っていくと便利なものや時間帯ごとの違い、確認すべきポイントについて解説します。
賃貸物件を内見する時に持っていくと便利な持ち物
賃貸物件の内見は、新生活を始める上で非常に重要なステップです。
今回は、その中から「スマートフォン」「メジャー」「筆記用具」の3つに焦点を当てて解説します。
小型家電も測っておけば、搬入時のトラブルを回避できます。
スマートフォン
スマートフォンは内見時にさまざまな役割を果たします。
カメラ機能で写真や動画を撮影することで、後で物件を比較する際に視覚的な情報として役立ちます。
方位磁石アプリで部屋の向きや日当たりを確認でき、地図アプリを使えば近隣施設や駅までの距離を確認することが可能です。
内見時には、壁や天井など室内全体を撮影できるよう広角やパノラマモードを活用すると、後から細部を確認しやすくなります。
また、物件周辺の雰囲気を動画で残しておくと、住み始めた際の騒音や人通りをイメージしやすくなります。
建物の入口や駐輪場などは、夜間の明るさも含めて撮影すると安心です。
メジャー
メジャーは家具や家電を配置する際に役立ちます。
ソファやベッド、家電の寸法を測れば、部屋に収まるかを簡単に確認できます。
搬入経路となる玄関や廊下の幅も測っておくと、引越し時のトラブルを防ぐことが可能です。
カーテンを新調する場合は、窓のサイズを測り、適切なサイズを選ぶと安心です。
大きな家具を置く予定がある場合は、組み立て式の棚などのサイズをあらかじめ測り、部屋のレイアウトが制限されないか確認しましょう。
また、玄関のドアやエレベーターにも注意を払い、スムーズに搬入できるかシミュレーションしておくと安心です。
とくに重量のある家電は、床耐荷重にも注意を払い、失敗を防ぐことができます。
筆記用具
筆記用具は気づいた点や寸法をメモするため、あとで物件を比較する際に便利です。
間取り図に直接書き込みながら家具の配置を考えると、具体的な生活イメージを得やすくなります。
担当者から得た情報や周辺環境の印象も記録しておくと、物件選びの判断材料になります。
図面と実際の寸法に微妙なズレがあることもあるため、現場で正確な数字を記入しておくと後から混乱しません。
さらに気になった点を箇条書きで記録しておけば、複数の物件を内見した際の比較にも役立ちます。
また、設備の初期不良や細かな破損などを発見した場合は、契約前に修繕の有無を確認するためのメモとしても活用できます。
賃貸物件を内見する時間帯による違い
賃貸物件の内見は、選択する時間帯によって得られる情報が異なります。
ここでは、「日当たり」「午前中」「夜間」の3つの観点から解説します。
日当たり
日当たりは住環境の快適さに大きく影響します。
内見時には部屋の向きや周囲の建物で日差しが遮られないかを確認することが大切です。
写真や図面だけではわからないこともあるため、実際に現地で確認しましょう。
光の入り方を実際に見ておくことで、明るさに関する誤差を最小限に抑えられます。
また、季節や時間帯によって日差しの入り方が変わることも考慮しておくと安心です。
窓ガラスの種類によってはUVカット効果が強いものもあり、室内が想像以上に暗く感じる場合があります。
周辺に高い建物が多いエリアでは、季節による太陽の角度を考慮し、部屋が十分な明るさを得られるか検討する必要があります。
在宅ワークの予定がある場合は、午前と午後で明るさがどう変化するか確認すると良いでしょう。
午前中
午前中の内見では、東向きや南東向きの部屋にどの程度陽光が差し込むかを把握できます。
通勤・通学時間帯に重なるため、周辺の交通量や騒音状況、主要道路沿いの混雑具合も確認しやすいです。
近くに学校がある場合は、子どもの通学路や安全面もチェックできます。
午前中は洗濯や掃除などをおこなう時間帯でもあるため、生活音がどの程度響くか体感しておくと暮らしやすさを把握できます。
近隣にスーパーがある場合は、開店後の様子も確認しておけば、イメージしやすくなるでしょう。
また、出勤・通学ラッシュに合わせてバスや電車の本数を確認しておくと、実際の移動時間を見積もることができます。
夜間
夜間の内見では、昼間とは異なる周辺環境を知ることができます。
街灯がしっかり設置されているか、人通りが多いかなどを実際に歩いて確認すると、安全性をより正確に把握できます。
隣室や外部の音が聞こえるかどうかも夜間にチェックするとわかりやすいです。
照明の明るさや夜間の設備の使い勝手を確かめることも大切です。
夜間に感じ取れる治安面の不安は、実際に歩いてみなければわからない部分が多いでしょう。
また、交通量の多い通りに面した物件では、深夜のトラック騒音や振動をチェックし、ストレスにならないか検討する必要があります。
帰宅が遅い人は、駅からの道のりや駐輪場の明るさを確認し、防犯カメラの有無もチェックすると安心です。
内見時に確認しておきたいポイント
賃貸物件の内見では、特に「日当たり」「汚れ」「水回り」の3点を重視することで、実際の住み心地をしっかりイメージできます。
日当たり
日当たりは部屋の明るさや暖かさに直結します。
周囲の建物や窓の位置によっては、想像以上に光が遮られる場合もあるため、内見時に確認しましょう。
季節によって日差しの角度が変わることも意識しておくと、より現実的なイメージを得ることができます。
日中に室温が上昇しやすいか、夏の熱気がこもるかをチェックしておくと、エアコンの効きや光熱費への影響を判断しやすくなります。
また、植物を育てたい場合は、ベランダの採光状況を観察し、日陰でも育つ種類を選ぶ必要があるか検討すると良いでしょう。
とくに南向きは洗濯物がよく乾く反面、夏場は直射日光に注意が必要です。
汚れ
壁紙や床の汚れや傷、においは入居後の快適さに影響します。
壁面や天井に目立つ変色がないかも含めて、細かく確認しましょう。
喫煙の痕跡やたばこのにおいがある場合は、壁紙の交換などが必要になるかもしれません。
床の傷やシミなども見落としがちですが、気になる場合は不動産会社に修繕を相談しましょう。
壁紙の色合いが部屋の印象を大きく左右するため、日中の自然光と夜間の人工照明下で見え方がどう変わるかを確認するのもおすすめです。
また、ペットを飼う場合は、床材が傷や汚れに強いかチェックしておくとトラブルを防げます。
壁やドア枠の剥がれも見落とさず、退去時の原状回復費用トラブルを回避しましょう。
水回り
キッチンやトイレ、浴室などの水回りは毎日使うため、清潔さや機能性を重点的にチェックしてください。
排水口や蛇口のにおい、カビの有無、水圧をしっかり確認すると良いでしょう。
古い設備がないかも見極め、故障や修理のリスクが高そうな場合は事前に対応を検討する必要があります。
水回りの設備はライフスタイルに直結するため、シンクと洗面台の深さや広さも確認しておくことも重要です。
洗面台が小さい場合は朝の支度時に使いづらくなるため、実際に使う姿をイメージしながらチェックすると良いでしょう。
さらに、浴室に換気乾燥機があればカビの発生を抑えやすいため、動作を確かめておきましょう。
まとめ
賃貸物件の内見では、スマートフォンやメジャー、筆記用具を活用しながら記録を取り、後で比較検討することが大切です。
時間帯によって変わる環境や日当たりを実際に確認し、汚れや水回りの状態も丁寧にチェックしましょう。
事前に多角的な視点で内見をおこなうことで、入居後のトラブルを防ぎ、理想の住まいを見つけやすくなります。